映画紹介サイトを立ち上げた想い

こんにちは!もも助です!
早速ですが、ここでは私がこのサイトを立ち上げた理由をお話します。

それはズバリ、こんな想いがあるからです。

◼︎今まで私は、苦しかった多くの時を映画を見ることで救われきた
◼︎映画には足りない感情を満たしてくれる力がある。しかし、価値ある映画に出会うには作品選びにコツがいる。
◼︎だから、一人でも多くの人がご自身に合った作品を見つけ、人生を豊かにする手助けをしたい。

「人生を豊かになんて…大げさでしょ!」と思うかもしれません。

しかし私は映画は、人の心を豊かにし、人生をも変えれる存在だと信じています。
そして同時に、映画の本当の魅力が伝わりづらい世の中の仕組みに、不便と悲しみを感じています。

ここからは私の映画に対する想い、このサイトを立ち上げた理由を経験と共にお話します。

心に穴が空いたように辛い毎日

まずは、私の経験について少し。

私は、なんてことのないとある企業の一人のサラリーマンです。
良いとも悪いとも言えない人並みの生活をして、特段高い目標を持つわけでもなく淡々とした日々を過ごしてきました。

しかし、2016年の転勤をきっかけにその生活は一変します。
私が憧れ希望をし続けていた花形部署への配属だったのですが、鬼軍曹のような上司の元についたことで地獄のような毎日が始まります。

夜中まで働くことは勿論のこと、数時間も罵倒されることは毎日当たり前の日課です。
あまりに否定されるが故に、唯一の強みだった自信も失い、体力的にも精神的にも限界が来ていました。

それでも、鬼上司の過剰指導はある種の”愛情”だと前向きに捉え、これは夢を叶えるための試練だと自分に言い聞かせながらただただ必死に走り続けてきました。この時私は、「お前のためだ」という上司の言葉を都合の良いように捉えていたのだと思います。
体力的には限界を超えていたのですが、「夢」や「目標」という強い支柱が私を支え続けてくれました。

しかし、その支えすらもあることをきっかけに崩壊しました。

教育のためだと信じ続けてきた鬼上司が、自分の秘密を晒している場面に遭遇してしまったのです。

おそらく、自分が勝手に作り上げてきた「理想」と「現実」のギャップを消化しきれなかったのでしょう。

今思えば他人に身を任せ切っていた自分も安易ですし、組織の中ではよくあるようなことですが、その時の自分にとってはそれが本当に辛く精神は根本から崩れてしまいました。

それからはしばらく自暴自棄になり、自分ができないことも人のせいにしてただひたすら負のループの連鎖でした。関係のない人間にまで当たり散らして、仕事とは関係のないプライベートもズタボロになりました。

今思えば大した話でもないのですが、いざその状況になると精神から立ち直るのは難しいものです。
良い方向へと向けるために色々と試みるのですが、中々うまくいかないんですよね。普段話さない人と会ったり、好きな物を買ったり、睡眠改善にトライしたり。

何をやってもうまくいかない、やる気も出ない…

まるで、心の一部をどこかに無くしたような… 。そんな経験、あなたにもありませんか?

映画が心の穴を埋めてくれた

自分を救ってくれる映画との出会い

そんな時に、ある方から勧められて見たのが「いまを生きる」という映画。

今となっては30年前の1989年のかなり古い映画で、人の勧めなしには絶対に手を伸ばさなかった作品でしょう。

※「いまを生きる」の詳細はこちら👉「映画『いまを生きる』あらすじ・解説・レビュー」

アメリカの全寮制エリート進学校を舞台に、大人たちの理不尽な縛りや規則に苦しむ生徒たちの成長の姿を描いた物語。
人間が自律することの美しい姿を表しながらも、社会の不条理な一面も現実的に描かれており、規律と自立、自由と幸福、夢と現実など、生きることへの命題が問われる作品です。

おそらく、生徒たちの姿に自分の境遇を重ねたのでしょう。

作品を見終わった後、私は涙が止まりませんでした。

夢と現実の落差に追い込まれる人間の脆さ。
不条理の中でもがきながらも、必死に成長していく青年の姿。
ただひたすらに「自由」の大切さ、「人生の真髄」について問う先生の教え。

まるで全てを知っているかのように、今の自分に必要なことを教えてくれているような気がして…。客観的な目線で自身を見直すことで「自分も少し勇気を出して頑張ろうかな」と思えるうようになりました。

映画が感情を満たしてくれる

先に申し上げますが、映画はただ見ただけで人生を変えてくれるような魔法のようなものではありません。

ただ、映画は私達の価値観や世界観を広げてくれるきっかけにはなります。

私事ですが、30年近く生きていると自分の思考は凝り固まってしまっています。
更に、自分の考え方や過ごしている日常、強いては与えられている環境や世の中の常識を疑うことはほとんどできません。

私はそれを「映画をみる」という行為によって解決していました。

2時間の中に集約された人の物語を見ることが「自分の人生なんかまだまなんだ」と、ちょっとばかり自分を鼓舞するきっかけにできます。

映画の価値は見る人の感情によって大きく変わります。

つまり、人によって必要としている作品は違うということです。

臆病だった自分に、前向きに進む勇気を与えてくれることがあります。
誰に何を言われても収まらなかった怒りを収めてくれることがあります。
無条件に笑顔にしてくれることもあります。

映画は心の穴を埋めてくれる

そこで、私は同じように苦しんでいる方々に、大好きな『映画』という形で少しでも力になれないかと考えました。

各々の”感情”に合わせて作品を紹介

しかし現状は、本当に自分に必要としている映画を見つけられる人はごくわずかしかいないと思っています。

というのも、最近は映像技術が発達したこともあり、過剰な予告で客引きをする作品が多々あります。
また、動画配信サイトの発展により見れる映画の選択肢が圧倒的に増えています。

昔と違って映画の見極めが難しくなっていることは当然のことです。
誰しも作品選びに失敗し、「騙された…」「この2時間を返せ!」と思う経験はあるでしょう。

ただ、映画は本当に素晴らしいものです。

うわべのだけの映画や企業広告により映画を嫌いにならないでほしい。
自分にあった映画を見つけ、人生を豊かにするきっかけとなってほしい。

そんな想いで、このサイトを立ち上げました。

重複しますが、映画の本質は自分が必要としている感情を満たしてくれることにあります。

つまり、人によってその時の感情は異なるため、面白いと感じる作品も違うはずです。

「つらい」ことがあった方には、前向きになれるような『優しさ』を。
「怒り」に我を失っている方には、争いの果てにある『虚しさ』を。
「不条理」に苦しんでいる方には、一歩前に進むための『勇気』を。

そんな、それぞれの感情に最も適した映画を提供する「心の処方箋」のような役割を果たせたらと思いこのサイトを立ち上げました。

ここでは、社会の中で日々悪戦苦闘している方々が、ご自身と会った最高の映画に出会えるように、気分や目的からベストな映画を選択できるようにカテゴリー分けをして作品をご紹介してします。

このサイトを通し、皆さんがご自身にとって素晴らしい映画を見つけられたら幸いです。

そして、素晴らしい作品と出会えたことがきっかけとなり、あなたの人生そのものに少しでもお役に立てることを心より願っています。