映画『ソーシャル・ネットワーク』あらすじ・解説・レビュー

こんな方へ

・何かチャレンジをしようとしている人
・好きなことをして生きていきたいと思っている人
・お洒落な映画が好きな人

〔 こんな方は控えてください… 〕
・淡々とした映画が好きじゃない人
・小難しい作品が嫌いな人

本サイトでは気分や目的別にカテゴリー分けをして作品をご紹介してします。他の作品も是非ご覧下さい

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作品情報・あらすじ

  • 作品名(原題):ソーシャル・ネットワーク(THE SOCIAL NETWORK)
  • 制作年度:2010年
  • 上映時間:120分
  • 監督(制作国):デヴィット・フィンチャー(アメリカ)
  • 主な受賞歴:アカデミー賞(作曲賞・脚色賞・編集賞)

社会性ゼロの天才が作り出した最高の社会ネットワーク

主人公はハーバード大学に通う変わり者の学生、マークザッカーバーグ。

人とのコミュニケーションが苦手で社会性のないマークは、当時付き合っていたエリカに別れを告げられ、その腹いせにルームメイトのエドゥアルドとあるサイトを立ち上げる。

そのサイトが、学校内の女子の容姿を比較し格付けを行う最低最悪のサイト「フェイスマッシュ」だった。するとこのサイトが男子に馬鹿受けし、一瞬にして大量アクセスを獲得しハーバード内のサイトをダウンさせてしまうのだった。

マークは大学からの罰則を受けると共に学内全ての女子を敵に回したが、当の本人は反省するどころか多くの注目を集めたことに鼻高々になっていた。

そんなマークに、富豪の息子でありボート部のスターでもあるウィングルボス兄弟が目を付ける。彼らは、ハーバード大学専用のコミュニティサイトを作ることへの協力をザッカーバーグに依頼するのだ。

彼らの話を聞いたマークは、何かが閃いたかのようにエドゥアルドの元へと向かう。パーティーにいたエドゥアルドを無理やり連れ出し、ネットワーク上でお互いのことを知れる唯一無二のコミュニティサイトを作ろうと出資を依頼するのだった。

これが、今や全世界で5億人が使用している『Face Book』の始まりだったのだが….

本作「ソーシャル・ネットワーク」は、世界最大のSNS「Face Book」を作り上げた者たちの裏側の物語。若くして最大の富と名誉を手に入れたマークが得たものと失ったものは何なのか。

※ちなみに本作はマークに取材をしてを作ったものではなく、エドゥアルド側からのエピソードで事実と異なる内容も多数含まれています。

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解説・レビュー ※ネタバレ含む

マークが本当に欲しかったもの

改めて前提を申し上げますがこの作品は完全な実話ではありません。このレビューはあくまで映画の中のマークについてです。

この作品には、初めと終わりのシーンにマークの全てが詰まっています。

【始まり】
始まりは、当時付き合っていた彼女との別れのシーンから始まる。
「たぶんあなたは優秀なプログラマーになる。オタクだからモテないと思っているでしょ?言っておくけどそれは大間違い。性格がサイテーだからよ」
マークが空気を読めない「サイテー」の人間であることを示すのに、取るに足らない始まりです。

【終わり】
弁護士マリリンがマークと2人で会話した後、部屋の去り際にマークに言います。
あなたは嫌な奴じゃない。そう振る舞ってるだけ
すると、何とも言えない表情を浮かべたマークは、Face Bookを開いて別れた恋人「エリカ」を検索し、少し迷った後に”友達申請”を送り彼女の許可を待ち続けるのでした。

つまるところ、マークは人間関係に関してはかなりの不器用でコミュニケーション下手ということです。頭が良すぎるからでしょうか。

しかし、他人を根本から見下しているのかというと、そうではない。
終わった関係のはずのエリカとのつながりを求めようとするくらいです。

また、社会から認められたいという願望も人よりも強く持っています。
ウィンクルボス兄弟に対し見下すような発言を繰り返し放つのも、決して相手のことを憎んでの行為ではなく、自分の地位を明らかにしたかっただけなのだ。

事実、弁護士のマリリンから「ウィンクルボス兄弟を嫌っているのね」と聞かれた時、マークは即答で「嫌っていない」と返します。

つまり、マークの願望を体現したのが「Face Book」の本質そのものなのです。

その特徴は二つ。

一つは、人との繋がりを容易にしたこと。
つまり、リアルでは直接話すことのできない人同士での繋がりを自然と作れる仕組みを作ったことです。

物理的に遠くに行ってしまった人、顔を合わすことはあっても話しかけることのできない憧れの人、はたまた、昔好きだった人や別れた恋人など…

マークは、FaceBookが”クール”な存在であり続けることに非常に強い拘りを持っていました。
繋がりたい相手に嫌らしくなく自然と接近できることがFaceBookの素敵なところですね。

もう一点は承認欲求」を満たせること。
つまり、「いいね」の機能です。

こちらが社会に及ぼした影響は言うまでもありません。
多くの人が、「いいね」が欲しいが故に行動を落とし、それが我々の感情を豊かにし、経済的にも大いなるプラスの影響を及ぼしています。

本作が上映された当時、「マークただのクソ野郎じゃないか!」という声が上がり、FaceBookを止める人が続出しました。(※そもそも映画の内容が真実がどうかもわかりませんが…)

私は、マークは誰よりも「人間らしい人間」だったのではないかと思っています。

友達が欲しい。彼女が欲しい。自分が優れていることを皆に認められたい。
でも、なぜかそれができない。素直になれない。

実は、本当は友達を作りたいけど作れない人の気持ちをマークは一番わかっていたのではないでしょうか。

コミュニケーション下手の天才オタクが生み出した「FaceBook」。
それは、世の中に大いなるプラスの影響を与え、多くの人を幸せにしました。

しかし、世界で最も優れたシステムを作り世界中の人たちをつなげることに成功した当の本人が、唯一の親友すらも失ってしまった。
これがまた、皮肉でもあり考え深いところです。

これだけの壮大なイノベーションを、個人の感情は敢えて表に出さずに淡々を描いているところが、この映画の面白いところですね。

集合体の中にある”個”の役割

本作を見た後、あなたはどのような感情ですか?

・「やっぱり天才って違うなぁ….」
・「いやいや、マーク酷いやつだな!」
・「エドゥアルド可愛そうじゃない?」
・「ウィングルボス兄弟良い奴かよ」

様々な感情が飛び交うと思います。
誰かと一緒に見たら、食い違う意見も出るかもしれません。

そう、見る人によって沸き起こる感情が違うところががまた、この作品の面白いところです。

登場人物をその背景を改めて整理しましょう。

マーク・ザッカーバーグ
役割:Face Bookを作った張本人
性格:唯一無二の天才、圧倒的な行動力、コミュニケーション障害、周囲のことは気にしない

・エドゥアルド・サベリン
役割:Face Bookを作るにあたり自身の貯蓄を出資。マークの親友であり、初代CFO。
性格:秀才、人間付き合いもうまく寛容な人間だがマークのように圧倒的に優れた才はない

・ショーンパーカー
役割:Fece Book拡大のきっかけとなる。ナップスターの創業者であり、多くのビジネス人脈を持つ。
性格:お調子者だがその才は確か。女性や薬の手グセが悪く、問題も起こす。

・ウィングルボス兄弟
役割:Fece Book創業には関わらないが、はじめにそのアイディアを持っていた。
性格:名家の息子で努力家。極めて真面目な紳士であり、卑怯なことを最も嫌う。

さて、ここで質問を二つ

「あなたは、誰に共感できますか?」

きっとその答えがあなた自身を体現しているのだと思います。
ちなみに私は、ウィングルボス兄弟型でした。笑

新しいチャレンジに揉め事はつきものです。順風万般に皆が納得するように、ではイノベーションは起きないでしょう。
但し、絶対的に才能を持つ人間に従っているだけでは自分が馬鹿を見ますし、正面衝突をすれば良いというわけではない。

そんな時は、自分自身を客観的な目線から正確に認識することが重要です。

本作では、誰が悪い、誰が正しいという機械的な表現はせずに、全員に必ず人間的な落とし所をつけています。
性格サイテーのように描かれているマークでさえ裁判中に”友達”としてエドゥアルドを庇う一面がありますし、ウィングルボス兄弟もつい笑っちゃうようなチャーミングな一面を写しています。

誰が善であり、誰が悪であると絶対的な結論はつけないで良いのです。人間は十人十色ですから。

ただ、何か人との共同作業を行う時に、相手と自分のことを分析し広い視野で物事を認識することが重要です

そのためにも、「他人を見ることによって自分を知る」こと。
そのためにも本作は非常に良い機会になります。

単なる成功者の伝記として片付けるのではなく、是非ご自身を知るためにもこの作品を役立てて下さい。

本物のマークザッカーバーグ氏の反応は?

やはり無視できないのが、本人(現実世界のマークザッカーバーグ)の反応ですね。

何度もくどいようですが、本作はマークザッカーバーグへの取材は一切しないで(本人拒否のため)製作されています。初代CFOのエドゥアルドの話を元に作られたので、どこまでが本当の真実でどこまでが作られた話なのかがわかりません。

「サイテー男のように描かれて、本人はどう思うんだろう…」と思いますよね。

本作を見た後の本人インタビューがありますのでご覧ください。

このインタビューを見ただけでも、いくつかの発見がありますね。

なんと、映画ではFace Bookが生まれる根源となった元恋人のエリカは存在しないということです!となると….何が本当が、わからなくなりますね。

ただ、裁判を起こされたエドゥアルドが元となり作られたストーリーにも関わらず、マークは本作に肯定的で嫌な顔はしていません。実は、そこまで性格はひん曲がっていないのでは…?

でも、早口なことと着ていた服は本当みたいですね。笑

こうして、現実と映画を照らし合わせて推察することで更に本作の魅力度も深まります

壮大な内容ですが重たくなく、淡々と進んでいくので気楽に見れる作品です。
機械的に見えて人間らしい感情が見え隠れする非常に深い作品ですので、時間がある方は是非ご覧下さい!

受賞歴

アカデミー賞(2011年)
作曲賞・脚色賞・編集賞

ゴールデングローブ賞(2011年)
映画部門 作品賞・映画部門 監督賞・映画部門 作品賞・映画部門 脚本賞・作曲賞

その他受賞歴
英国アカデミー賞・放送映画批評家協会賞俳優組合賞・全米映画批評家協会賞 等

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 👉 映画賞ってどれがすごいの?

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デビット・フィンチャー監督の別作品

映画監督:デビット・フィンチャー
・2019年:蜘蛛の巣を払う女(製作総指揮)
・2014年:ゴーンガール(監督)
・2012年:ドラゴン・タトゥーの女(監督)
・2011年:ソーシャルネットワーク(監督)
・2009年:ベンジャミンバトン 奇数な人生(監督)
・2007年:ゾディアック(監督)
・2009年:ロード・オブ・ドッグタウン(製作総指揮)

「そもそも映画作りに誰が一番重要なの?」という方はこちら!
👉 映画作りのキーマンは誰?

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