映画賞ってどれがすごいの?

こんにちは!映画大好きサラリーマンももすけです!

みなさんは映画を決めるときに「○○賞受賞!」という表記が多すぎて困惑したことはありませんか?

・映画賞ってぶっちゃけどれが一番凄いの?

と思う方!まずは世界で最も権威あると言われるアカデミー賞ゴールデングローブ賞、そして世界三大映画祭(カンヌ・ベルリン・ヴェネツィア)を抑えましょう!


そもそも世界三大映画祭?アカデミー賞って何??という方はまずこちらをご覧ください。
👉 映画賞ってどれがすごいの?!


世界三大映画祭とアカデミー賞の違いがわかったら、次はそれぞれの特徴をご説明します。

アカデミー賞

アカデミー賞の成り立ち

誰しもがおそらく一度を耳にしたことがあるアカデミー賞。
第一回は1927年。世界の中でも1番古い映画賞です。初めは「労働組合対策が目的だったが「アメリカ映画の優れた作品の表彰」がメインとなり祭典が大きくなっていったとのこと。

別名「オスカー賞」とも呼ばれています。

オスカー賞の由来は諸説あるが、アカデミー賞に務めていた女性事務局員が「私のおじさんのオスカーにそっくり」と言ったからとか、受賞者のウォルトディズニーが「オスカーを手にできてうれしい」と発言して広まっただとか・・・

さて、アカデミー賞ですが、その認知度は世界三大映画祭のパルムドール賞、金熊賞、金獅子賞を上回り遥かに有名であることは間違えないでしょう。

でも知っていますか?

実は、アカデミー賞は”アメリカ国内で放映された映画”を称える賞なのです。
一国の賞よりも世界規模の賞の方が凄いはずなのに、アカデミー賞がここまで注目を集めている理由は何なのでしょうか。

アカデミー賞が世界の注目を集めている理由は2点あります。

世界を巻き込んだアメリカのお祭り騒ぎ?!

アカデミー賞は式そのものがまるで一つの映画のような、華やかな演出や仕掛けにより見ている多くの人を楽しませてくれます。

また、政治批判やどんでん返し、嫉妬や争い、社会問題など刺激的な話題が尽きないことからは、アカデミー賞は単なる映画賞の垣根を越えて世界的な注目を集める一大イベントなっています。

日本でも全てのニュース番組で式典の様子が放映されるのはアカデミー賞ぐらいですね。
これは2019年のアカデミー賞の様子です。人種問題や同性愛等、社会的な問題に言及していることがよくわかります。

他では注目されない細かな点まで評価

世界の他の賞では監督、演技、脚本等の主要どころを抑えた賞しかありません。

しかし、アカデミー賞では美術や衣装、撮影や編集などの裏方にまでフォーカスした賞が準備されています。なんとその賞、全部で24部門。
表向きな面だけでなく、裏でたずさわっている全ての方々を称えることも、アカデミー賞がリスペクトされている理由です。

ゴールデングローブ賞

ゴールデングローブ賞はアメリカの映画とテレビを称える賞。1944年から始まりました。

アカデミー賞が3月に発表されるのに対し、ゴールデングローブ賞は1月にあるため、「アカデミー賞の前哨戦」として注目されている。

この賞の特徴は、ハリウッドに住んでいる外国人記者(約100名の会員)が投票しているということ。

「なぜ?!」と思うかもしれませんが、ゴールデングローブ賞の目的は「ハリウッドのすごさを世界に発信していくこと」だそうです。

そのため、世界的に公正公平な目線を入れるために海外の記者の評価を入れているんですね。

また、もう一つの特徴はドラマやコメディ等、「テレビ部門」にも賞が贈られるというところ。授賞式の様子も、円卓を囲み食事を楽しみながら行われ、アカデミー賞と比較してもラフな形で行われる。

これは2017年のゴールデングローブ賞のオープニングです。これだけでも楽しそうな雰囲気が伝わってきますね。

但し、アカデミー賞のような美術や編集等の裏方にフォーカスした賞はなく、監督を除くと女優や俳優が主となります。

カンヌ国際映画祭

・初回開催:1946年~
・開催時期:5月の10日間程
・開催場所:フランス南東部 カンヌ

日本ではカンヌ映画祭が一番有名ではないでしょうか。近年ですと、是枝監督の『そして父になる』が審査員特別賞を受賞したことで話題になりましたね。

実際に、世界三大映画祭の中でもカンヌ国際映画祭は上映作品数、授賞式の豪華さ、認知、影響力でも頭一つ出ています。

ドレスコードが厳しいことも有名で、男性はタキシード、女性はドレス着用が必要になります。映画関係者としても、「カンヌの賞をとりたい!」と目指される存在であり、マーケット規模の大きな映画祭であることから「商業性」が高いとも言われています。

最高賞は「パルム・ドール賞」。カンヌ映画祭の特徴は「独自性」や「独創性」豊かな作品を評する部門があること。
例えば、『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』といういじめられていた犬の暴走を描いたような、一風変わった方法で感性に訴えかけるような作品も表彰されたりしています(この映画見ましたが感性の低いぼくにはちょっと…)一般的には理解されづらい作品も独特な目線から評することも多いですかね。

もちろん、変わった映画だけでなく、映画としての完成度は重要視されています。

昔は大物監督にスポットが当たりやすい傾向があったみたいですが、最近は若手監督にもフォーカスしており、新人にとってはここが登竜門的な存在にもなっています。

ベルリン国際映画祭

・初回開催:1951年~
・開催時期:2月の10日間程
・開催場所:ドイツの首都 ベルリン

ベルリン国際映画祭の最高賞は金熊賞」。

ベルリンの特徴は”社会派”を重視すること。哲学的且つ、重みのある作品がフォーカスされやすいです。ドイツ人の性格なんですかね。

2019年は「シノニズム」という、イスラエル出身の若者がフランスに移動し、そこでの生活での苦悩や順応をうつしだしたもの。他にも、同性愛をテーマにした「エリサ&マルセラ」もフォーカスされるなどなど、、、、 

難しいことが好きじゃない人には合わないかもしれませんが、深く考えたい人や議論することが好きな人にとっては非常に魅力的な作品が連なっていると思います。

また、三大映画祭の中でも部門数が多いことも特徴の一つ。
新しい監督の発掘にも力を入れており、未来のスターがここから生まれることもあります。

ヴェネツィア国際映画祭

・初回開催:1932年~
・開催時期:8月末から9月初旬
・開催場所:イタリア ヴェネチアの南にあるリド島

ヴェネツィア国際映画祭の特徴は“芸術性”が強い作こと。
映像や演出の面で際立っている作品が評価されやすい映画祭です。

日本映画では北野武監督の「HANA-BI」が最優秀作品賞の「金獅子賞」を獲得していますね。一番初めは美術展官界の映画部門からはじまったらしく、別名、「美術のオリンピック」とも呼ばれており、国ごとの出展ブースも設けられています。

また、ヴェネチア国際映画祭は毎年8月から9月に開催されており、これからアカデミー賞にむけた前哨戦が始まるとも言われています。

昔はイタリア国内の作品がひいきされやすい傾向がありましたが、最近はハリウッド作品も評価されることが増え、この映画祭で評価されている物がアカデミー賞候補になることが多いという点でも注目があつまっています。

映画賞・授賞式 まとめ

さて、ここまで超簡単にまとめるとこのようになります。

それぞれに歴史や背景があり、一概にどれが優れているということは言えませんが、その特徴を理解することが自分にあった作品を見つけ出すことにも一歩繋がります。

私の経験上も、アカデミー賞の受賞作はわりと一般受けする見やすい作品が多く、外れたことはほとんどないです。

但しその一方で、カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの受賞作はディープな作品が多く、その特性をわかっていないと失敗する可能性もあります。

この特性を理解し、ぜひ自分に合った映画探しにお役立てください!

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